社員が自分で学ぶために

読書の薦め

近年、本の売れ行きは、芳しいとは言えない。電子媒体の普及によって、ペーパーベースの書籍の意義が揺らぎかけている。また、小説、文章のライト化に従って、読み応えのある書籍が少なくなってしまったことも読書離れの一因だと言われている。逆に漫画などはマニアックになりすぎたという指摘もある。

社会人は多忙であり、読書にさく時間がないのが現状だろう。しかし、現実が厳しければ厳しいほど、読書という行為で得られるカタルシスは必要であり、快いものになっていく。口からとるのが体の栄養である食物であるのならば、言葉や音楽は目や耳で受け入れる心の栄養である。また、本を読むことで得られる教養や、思考回路は、日々の問題を解決する手がかりとなるだろう。他の言語で書かれたものを読めば、語学の学習にもなる。

本を読むのが苦手という人は、読書の習慣が今までなかったか、本の選び方がよくないのかもしれない。いきなり難しい本を読もうとしても、慣れていない人が数千ページのものを読破するのは骨の折れることである。各出版社が出している読書ガイドを利用したり、レビューを見たりして、面白そうなものを手に取ってみよう。

本などの資料を早く読む技術を速読という。弁護士など膨大な資料を見なければならない人が良く使うテクニックだ。全体像を把握するための技術と、詳細を読む込む精読という技術がある。

そうまでいかなくとも、作者の提示する主題をよく把握することと、主語と動詞SVの構文をきちんととらえておくのが読書をスムースに進めるコツだ。特にロシア文学などは人物が多いので誰の行動か分かっていないと何度も読み返す羽目になる。慣れてくると、作者、論者の癖がわかるようになるので、読書が楽で、楽しいものになる。