社員教育の基礎

良い社会人とは?

性善説によれば、人の資質には本来、善悪・優劣はない。というのが定説ですが、実際にはかなり個人差があるものです。

社会人として望まれる資質は、ある程度決まっています。日本の企業で重視されることは、誠実、かつ従順であること。協調性があり、忍耐強いこと。そして、心身共に健康であることです。

国によっては、問題意識が高いこと、自分の意見を分かりやすく説明できること、ユーモアがあること、リーダーシップがあることなどが加わる場合も多いようです。

しかしどの国でも重要なのは、仕事を愛していること、仲間を尊重できることだといえると思います。

 

社会で生きていくための要素としては、感情を適切にコントロールできる「自制」の能力が必要です。嫌なことがあるたび、不機嫌になる上司や部下は信頼されず、一緒に仕事をする気になれないものです。

逆に自分の気持ちを抑え込み過ぎて、業務に適応できなくなるようでも困ります。適切な感情表現ができることは、社会で生きていくための必須条件といえます。

また、大切なのは相手と自分の状況を、正しく認識できることです。

状況に応じた行動できることは、予想以上に難しく、経験の要ることです。新入社員がすぐに出来ないのは、ある意味当たり前で、それをどう育てるかが、上司の腕のみせどころとも言えるでしょう。

 

もうひとつ、社会人にとって重要なのは、所属している社会の規範を守れることです。

規範の中には、遵守すべき法から、マナーなどの礼法、人としての道徳まで含まれます。でも、目に見えない法である倫理、道徳は、個人によって感じ方や範囲が違うもの。

ある一つの行為が、人によっては義務だったり、善意だったりします。なぜそうなるのかといえば、自分が所属する集団の価値観を取りこんで、変化するものだからです。

そういったことは、昔は家庭や学校で学ぶものでしたが、昨今では企業がその教育の場になっているように思います。

つまり、良い社会人とは、育てるものだということです。

いずれにしても、社員を預かる企業の責任は重くなっているといえます。