愛社精神の必要性

愛社精神は企業の業績や存続を左右するほど会社にとって重要なものです。愛社精神とは何か?なぜ必要なのか、どうすれば社員の心に芽生えるのかについて解説しています。

 

「愛社精神とは」

自分の勤めている会社が好きだ、という人は、どのくらいいるものでしょう。

会社や仕事に誇りを持ち、もっと環境を良くしたい、会社を大きくしていきたいと考えるのが愛社精神の要です。

企業にとって必要な人材、重要な人というのは、能力の高い人だと思いがちですが、実際には愛社精神をもち向上し続けようとする人です。

長期安定化、収益向上のためには、社員は一丸となり同じレベルを目指して業務に取り組む必要があります。

しかし、愛社精神は放っておいて勝手に芽生えるものでもありません。社員の能力開発とともに、企業がどう育てるかを考えるべき項目なのです。

困った経営陣のいる企業で起こりがちなものが、愛社精神を自己犠牲と取り違えるということです。

犠牲を強いられて、愛が育つわけはありません。その点は、間違わないでほしいものですね。

 

愛社精神を育てるには、経営陣や役員の人間性が大切です。指導者が尊敬に値する人物であることは、部下にとってどれだけ大切なことかは、自分が社会人になりたてのころを思い出せば、自ずと感じられることなのではないでしょうか。

能力が高い自分勝手な人たちが集まっている企業もあります。そういった会社は常に代謝し続けているか、一時期は良くても衰退するもの。

若い世代の愛社精神のなさを感じるなら、経営陣の状態を考えてみることが重要です。

 

「ないと、どうなるのか」

愛社精神がないと、会社はどうなるのでしょうか。

愛着がない企業では、情熱をもって働けません。仕事に身が入らず、努力も中途半端。そんな状態では、けっして良いパフォーマンスにはつながらないでしょう。

そしてなにより、会社に長く勤めたいという気持ちがわかないため、他に良さそうな仕事があれば退職してしまう、という問題があります。

企業は採用にも、社員教育にも、お金と時間をかけています。それなのに、せっかく育てた人材が外部に流出してしまっては、教育に費やした時間もお金も、エネルギーも無駄になってしまうんです。

そのことは、中間層の社員のやる気も削ぐ結果になります。

たったひとりの素晴らしい天才社員より、情熱を持って働いてくれる複数人の社員が重要なのです。

企業の生産性を高めるためには、愛社精神を持った社員が必要。企業は人なのです。

 

近年、日本の企業では働き方が変わりました。

昔のように、終身雇用・年功序列でひとつの企業に勤め続けるのが当然ではなくなり、中途採用、派遣社員、フリーターなど、様々な形で働く人が増えています。

そんな中でも、能力の高い人材を雇い入れ、愛社精神と向上心を持って働き続けてくれるよう導くのが、企業の役目といえます。

 

「企業理念が社員にとってリアルなものであること」

愛社精神が育まれるのは、どんな状況においてでしょうか。

企業自体が社員にとって誇らしく、働き続けたいと感じられる企業であることはもちろんですが、黙っていては自社の良さが社員に伝わらない場合があります。

だからこそ、社員教育は社内で必要になるのです。

自身の働いている企業の歴史、企業理念、福利厚生や各種報償についても、以外と知らない社員はいるものです。

現状、自分がしている仕事が、何に役立ち、どう社会に影響を与えるものなのか。

そういったことを知るのも、愛社精神が育つのに役立つものです。

 

企業の姿勢を示すのが企業理念。設立者が望んだ、企業のあり方が明記されたもので、朝礼の際に唱和する場合もありますね。

企業理念は上層部だけのものではなく、社員ひとりひとりが理解して行動を起こす必要があります。この時、言動力となるもののひとつは、愛社精神です。

働く理由はひとそれぞれです。会社のためだけに働けといっても、なかなかそうは行きません。

人間的な成長、収入の安定と生活の向上、そういったものを実感できることが、愛社精神を育みます。

そのため、掲げられた企業理念が現実的でない高みにあると、実感できません。

また、あまりにも低俗すぎても、自身の成長につながるとは思えず、愛社精神も持ちにくいものです。

社員の人生に影響する、現実的で合理的な企業理念であること。それが、社員の愛社精神を育てることにつながります。