社員教育の実例と資格

ちょっと不思議な珍資格

企業は自社の信頼度をあげるために、社員に資格を取ることを奨励することが多々ある。資格には、英語検定、漢字検定、色彩能力検定、運転免許、など、学生時代か試験を受けられるメジャーな資格から、業界では珍しくないけれど、傍から見たら珍しい資格も多く存在する。

一例をあげると、融点1769℃と高温で、ガスバーナーではろう付けできないプラチナを扱うジュエリー職人には酸素バーナーを取り扱うために「ガス溶接技能講習」の受講が必須であるが、一般のホワイトカラーの人には酸素バーナーは珍しい代物だ。宝石の真贋、価値を判定するグレーダーも、有名であるが、あまり実態はしられていない。

宝石の鑑定、鑑別の資格には、英米で信頼が高いとされているGIAの認定資格などがある。ドラマなどには、ルーペ一本で、真贋を見分けてしまう鑑定士、鑑別士がいるが、通常は、電子顕微鏡、分光器などを使う。講座受講費が高額であるうえに、機材は希少なものが多いため、所属もフリーというのは珍しく、研究所などの組織にいることが多い。

鑑定と鑑別は混同されやすいが、鑑定は、宝石の価値を見極め、価格決定に必要な要素を付与することであり、鑑別は、示された石の名称と、実際の宝石名があっているか,鉱物名は何かを調べることを言うので、両者は全くの別物である。本物だとわかっても高額だというわけではないので要注意である。

映画で有名になった納棺師の仕事にも、医療系の専門資格がある。遺体の防腐処理をするエンバーマーだ。この技能の先進国はアメリカ。火葬の普及している日本と違って、衛生管理のため、防腐処置(エンバーミング)に数百万円をかけることがある。わが国にも技能取得者が増えつつある技術だが、あまり知られていない。