社員教育の実例と資格

資格取得の勉強法

資格を取る際に気をつけねばならないのは、実際の学習内容が、想像していたことと違うことが多々あるという点だ。テキストを開いてみたら、学生時代、自分が苦手としていたジャンルの知識が要ったということは頻度の高い話である。職業上の知識というのは、学校の勉強のように系統立てがはっきりしていない。中核的な知識に加えて、副次的な知識、その技術の時代背景などが描かれていることも多いものだ。

全体の傾向としては、文系の人は、化学、数学、物理などの知識に苦手意識を感じることが多いし、逆に理系の人は、人文系の知識が不足していることが多い。職業にまつわる歴史を学ぶ際に、年号を言われても、その年に何があったか皆目見当がつかない。文系、理系を問わず、語学を苦手としていて、もう関わらなくてよいと思ったら、用語がすべて英語、或いはドイツ語であった(医療、看護系に多い)ために諦めてしまうという人も少なくない。

こういう時の勉強法は、二つある。資格を取るためだと割り切って、苦手な部分はさらっと流し、得意な分野を完璧にする。あるいは丸暗記をする。もう一つの方法は、少し回り道だが、専門の勉強をしながら、苦手な部分をもう一度学び直していくという形だ。この場合は、義務教育時代の教科書や参考書があれば、大体のテキストを読み解ける。他に辞書(漢和、英和、広辞苑などの大型辞書、現代用語辞典など)地図、基礎統計の参考書なども役に立つ。

資格を所持するということは、その試験に出てくる知識をすべて網羅しているとみなされることとほぼ同義語である。しかし、試験は一定の基準に到達すれば合格となるため、同じ資格を取っていても、理解度に差があることは避けられない。特に販売業では、商品に関心を持つ消費者の方が知識が深い場合もある。購買は生活の一大事であるからである。社員教育の一環として資格取得を奨励、義務化するのであれば、そのことに留意しておきたい。