組織の型とモラル(士気)

職種別組織形態の類型論

人の血液に型があるように、組織にも型があり、この組織における人のつながりをコニュニケーション・ネットワークといいます。

耳慣れない説ですが、これは組織の中で動く人々の心理を観察し、問題の解決を図るグループダイナミクスという学問で扱われているテーマです。

この研究はアメリカの心理学者バーベラスという人がすすめています。彼は組織のタイプと、リーダーの出現時期、手法、問題解決の速度、構成員の満足度などを研究しました。

彼の言説によると、組織の型は、鎖型、円型、車軸型というのがあるそうです。

 

それぞれに強みと弱みがある、組織の型

鎖型のコミュニケーションは、命令の伝達が一人の人間を発端とし、伝言ゲームのように次々に伝えられていきます。

取締役、専務など役職のはっきりした会社組織に多くあり、トップダウンともいわれますね。

リーダーがはっきりしているため、伝達のスピードが速く、問題解決も容易とされています。しかし構成員(末端社員まで含む)の満足度は低いといわれます。

円型のコミュニケーションは、構成員の立場はほぼ対等。提案は誰が発起人になってもよいとされています。

問題解決の速度は遅くなりますが、全員が決定に関わるのでメンバーの満足度は高くなります。サークルやボランティアグループ、自治会などに多い形といわれます。

車軸型のコミュニケーションは、一人の人間が中心となり、そこから命令が発信されます。一見、鎖型と同じようですが、構成員同士のつながりが薄いのが特徴です。

命令を発する人以外とのつながりが薄く、命令に従うだけなので満足度は低くなります。しかし、有事の時にもっともスピーディーに事が進むのは、この型です。

そのため軍隊、警察、政治機構によく見られる形です。

自分の組織の型を知っておくことはとても大事です。

しかし昨今、より大切なのは組織に柔軟性を持たせることではないでしょうか。

維持すべき型の基本はありますが、構成員の脱落を防ぎ、満足度を高めてより高いパフォーマンスを引き出せる形つくりが、企業にとっては大切なことではないでしょうか。